突然ですが皆さんに質問です。いまコーヒー業界でホットな次のキーワードを知っていますか?
「スペシャリティコーヒー、サードウェーブコーヒー、シングルオリジンコーヒー」
最近は雑誌などでコーヒー特集が組まれると、必ずと言っていいほどでてくる言葉です。普通に暮らしていれば、馴染みがない方のほうがほとんどでしょう。コーヒーなんて、何を飲んだって同じだし、聞けば専門用語ばかりが飛んでくる職人の世界でしょ。そんな声が聞こえてくるようであります。
フルーツのように甘いものや、苦くてもさらっと飲めるもの、花の香りがするものといったように素晴らしいコーヒーたちが今や簡単に手に入ることを知っている僕からすると、
全く同じコーヒーなどない!とつい言ってしまいそうになるんですが、押し付けるつもりもないんですよね。
でも、自分とは関係ないと思っていた世界が手を伸ばせば届くところまできていることはぜひ知ってもらいたい。今回は、そんな目的を叶えてくれるコーヒーマンガをご紹介!
これであなたもコーヒー通!用語の説明もばっちり
さて、先ほど取り上げたキーワードたちが早速登場であります。お分かりのように、今を彩るコーヒー界のホットキーワードがマシンガンのように飛んできます。このマンガがいいのは、そうして使用している言葉には、本編でしっかりと解説をしているところ。
サードウェーブコーヒーっていうのはコーヒー消費の歴史をわかりやすく分類したもので、ファーストがインスタントコーヒーなどの大量生産大量消費によるコーヒー、続いてスターバックスコーヒーに象徴される高品質なコーヒーを提供しようとする流れがセカンドにカテゴライズされ、ここ数年盛り上がってきているのがコーヒーの味に評価・価値基準を設け、最高級のものを決めていくというようなムーブメントを指します。
といったように、コーヒー関連の知識があまりない方でもちゃーんと読める安心設計となっております。
シャンパンボトルに保存するコーヒー豆
そして、クオリティを追求するお店が世界中で出てくるんですが、日本にはコーヒー豆をシャンパンボトルで保存するという異色なお店があるんです。これはフィクションではなく、ミカフェートという実在する会社がモデル。
保存方法という観点でも確かに優れているかもしれませんが、一番の目的は付加価値をつけることですよね。シャンパンボトルに入ったコーヒー豆なんて、入れ物が違うだけなのにずいぶん高級に感じられます。
ドリップの基本まで解説される徹底ぶり
本書では、コーヒーにまるわる流行の話だけでなく、もっとも基本的な抽出の方法や原理についてもしっかり述べられています。なぜ抽出時にモコモコとコーヒーが膨らむのか。科学的、だけどわかりやすい説明が書かれていて、読むだけで十分勉強になるレベル。
他にも、炭火焙煎の真実やコーヒー豆の産地がもつ意味、シングルオリジン提供者としてのスターバックスなどなど、至福のコーヒーワールドにまつわる内容が読者の皆さんを誘惑せしめんと待っています。
これを読んで、自分で淹れるコーヒーに目覚めました!っていう人も出てくるんじゃないでしょうか。
というわけで普段何気なくコーヒーを飲んでいる方にこそ読んでみていただきたい作品となってます。ぜひぜひ。
好奇心がすべての扉をひらく