アニメが好きな人ではもはや共通言語として定着した新海誠監督の「秒速5センチメートル」。

メディアミックス展開も積極的に行われていて、そのうちの一つに漫画媒体での発表もありました。絵を担当したのは、清家雪子さん。どこかはかなげな表情を醸し出す絵がとっても好きです。

さっそく作家さんの略歴を紹介しようと思ったんですが、調べても調べても出てこず。それもそのはず?単行本5冊目が出たばかりの新人さんのようです。それならそれで、今後の活躍を期待する意味でも、今からチェックしておいて損はないと思います。

では早速、著者初のオリジナル作品を紹介します。


まじめな時間:清家雪子


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植村一紗(うえむらかずさ)、高校生。趣味は遊ぶこと歌うこと寝ること。高校生活を満喫して、近々好きな男の子に告白してつきあうことになるかも。そんな日々をこれからも生きていくはずだった。…そんな一紗を襲う運命とは!? 『秒速5センチメートル』の緻密で繊細なコミカライズで読者を魅了した清家雪子の初オリジナル作品、堂々のスタートです!

 

表紙を見て、なんでこんな学生が空を真っ逆さまに落ちてるの?という疑問は冒頭から解消されてしまうわけです。

 

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不慮の交通事故でなくなってしまう。しかも、亡くなったあと間髪いれずに幽霊化しちゃってそのまま現場にいるってんですから、混乱もいいところ。なんの別け隔てのないところに幽霊たちが普通にいるわけです。空中幽霊街のような。

 

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そして、特徴的なのが幽霊にオーラがあるということ。そのオーラの意味するところというのが、

 

 

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お迎えが近いかどうか。幽霊も時間の経過とともに丸くなっていくんでしょうか。

反対に、こんな症例もあるそうで。

 

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真っ黒なオーラ。いやーな雰囲気とホラーな雰囲気が出てきます。そしたら、あっという間に

 

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本編では、この成仏しきれなかった人達を相手に、様々な成仏合戦が繰り広げられるのですが、見どころはやっぱり高校生から見た学校や友だち、好きな彼。そして、目にしたものを通じて見た客観的な私。

 

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そうこうしているうちに積み重なっていく現世への未練。若いなぁと思って見てられない行動もあるんですが、やっぱり「自分だったら」と考えさせられるのがこの作品のいいところだと思うんですよね。

幽霊を信じない人もたーくさんいるかと思います。でもこう、なんというかそういう信じる信じないのところの話を言いたいんじゃないんですよね。

今自分が死んだとして、死んだあとの現世を冷静になって見てみたら、今の自分のことや周りのことが今以上によーく見える。

そんなことをさせてくれるのが、こういうテーマのいいところ。

僕だったら、「まだまだ死ねないなぁ」なんて当たり障りのないことを思ってしまったんですが、これって自分のやりたいことを全然できていない証拠なんですよね。
たいていこういうことを考えだすとネガティブな方へ思考が行ってしまうこともあるかと思いますが、そうやって思ったことはまだ修正できるんですよね、行動で。

そういった意味でも、これまでたくさん書かれてきた幽霊のお話でやり尽くされた感はあるかもしれませんが、ちょっとのほほーんとした作風に身体を任せながら、植村一紗と一緒に改めて身の回りのことについて頭を及ばせてみてはいかがでしょうか。肩肘張らずにね。

僕はこの小さな本屋さんの運営にもっとコミットして、よい作品をたくさんお伝えできるよう頑張っていきますよ。
というわけでみなさんもぜひ。

 

 








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