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こんにちは!ワダマコト(@wada_makoto_)です。


店舗を持たずに、ネット通販と配達でコーヒー稼業をやっております。


今は本業としていますが、脱サラして独立する前は、個人的にコーヒー豆を販売したりしていました。


副業感覚というよりは、大量に焙煎した豆をおすそ分けする感じでやっていたので、本気で取り組んでいたわけではなかったんですが、さすがインターネット。


全くの購入者が0というわけではありませんでした。 
(知人・友人が欲しいというときにかなり役立ってくれました)




焙煎1本で食っていけるかどうかはともかく、おすそ分けする感覚でやってみてはいかがでしょうか?
実際に飲んでくれる方から感想をいただいたり、小商いをやってみることはいい経験になりますよ。


自家焙煎に必要なもの

まずは、売り物であるコーヒーがないとお話になりません。


 コーヒーは焙煎してはじめて茶色い豆になります。

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※生豆。焙煎する前は緑色をしています。


自家焙煎というとハードルが高く感じるかもしれませんが、1つ器具を買うだけでどの家庭でもできるようになるので、そんなに難しくありません。


また、焙煎には火を使うものと電気を使うものとがあるので、どちらを選ぶかによってもまた変わってきますね。



火を使う焙煎の場合


まずは直火式の焙煎を家庭でするために必要なものを見ていきましょう。

  • 焙煎機
  • ガスコンロ
  • うちわ

基本的にはこの3つがあれば焙煎ができます。


焙煎機は1000円ほどで買えるものから、車1台買える値段のものまでピンキリなのですが、初期投資はなるべく抑えたいので、今回は安いものだけ。



手網(銀杏煎り)¥1420





銀杏煎りはコーヒー自家焙煎入門として、多くのプロが推奨しているツールです。

火の強さや振り方など、焙煎の仕方がダイレクトに反映されるので、やっているほうもついついハマってしまう手網焙煎。



ガスコンロの火から少し離して、15分ほどシャカシャカ回転させるイメージで豆に火を当てると焙煎できます。


ちなみに、手網焙煎したコーヒーを販売しているプロの方もいらっしゃるので、腕によってはその辺に売っているコーヒーよりもいいものを作れちゃうポテンシャルを持っているのも魅力です。


1度に50〜100gほどしか用意はできませんが、大量生産することが目的ではないのでここではスルーします。



ガスコンロ or カセットコンロ ¥1,918



室内でやる場合は、ガスコンロ。

室外でやるなら、カセットコンロを用意しましょう。


焙煎中は、チャフと呼ばれる薄皮が舞うので、レンジガードがあると掃除が楽です。





実際の手網焙煎がどんなものかは動画がたくさんアップロードされてるので、どれか1つ見ておけばイメージが掴めます。


上の動画はUCCさんのもの。
火から15センチくらい離して、シャカシャカふり続ければ生豆の色が次第に茶色に変化していきます。




うちわ


焙煎が終了したあと、手網を火から下ろします。


火から下ろしても、コーヒー豆の温度は200℃前後まで上がっているので、冷却しなければいけません。


そのまま放っておくと真っ黒焦げになってしまって、飲めないコーヒーになることもあります。


なので、焙煎が終わったらすぐに冷やせるようにうちわを用意しておきましょう。


もしくは扇風機やサーキュレータ、ドライヤーでもOKです。



電気を使う焙煎の場合


電気をつかう焙煎器は熱風で加熱パターンのものが多いです。


ここでも自宅でできる割安なものを紹介します。けっこう邪道なセレクトなので、無難に焙煎を始めたい方は、手網のほうがオススメです。


というより、1万円以内で買えるような電気式の焙煎機ってないんですよね〜。
なので、変わったラインナップです(笑)



ポップコーンメーカー[¥1,980]

焙煎する用のものではないんですが、ポップコーンを加熱する場所は、熱風で加熱される仕組みになっています。


このタイプのポップコーンメーカーには、サーモスタットが装備されていて、216℃に達すると停止します。安全装置ですね。


1度に入れられるコーヒー生豆は50g前後なので、多くはありませんが、1度の焙煎につき約3分で終わるスピード感が魅力です。


ただこの機械だと、操作がスイッチ1つなので、あまりコーヒーの味に差をつけられないっていうのが難点ですが。


サクッと焙煎できるにしてはけっこう美味しいコーヒーになったりします。



ヒートガン[¥1,680]

ヒートガンなんぞや?という方は、ドライヤーのハイパワーバージョンくらいに思っていただければ。


生豆を金属容器に入れて、ヒートガンの熱風をあてて焙煎していく方式です。


豆の温度は200℃くらいになるので、容器の下に耐熱処理をしていたほうがいいですね。

耐火ボード敷いたりとか。


僕がヒートガン焙煎をやったときには、ベランダでやったんですが、見事に床を焦がしました・・・。

鍋敷きでもけっこう熱が伝わってしまうので注意が必要です。


ポップコーンメーカーに比べればだいぶ熱量や距離を変更することができるので、自由度が高い方法です。


ただし、自由度が高い分、納得のいく焙煎をするのは難しいです。


上手くやらないとかなりな煎りムラになってしまいますからね。





5000円くらいの商品になると、送風機能つきのものもあるので、その場合はうちわがなくても冷却できます。


この辺は便利ですね。



生豆を買おう

自家焙煎できる環境が整ったら、材料である生豆を仕入れましょう。


今はネット通販で100g単位で購入できるところもありますから、気軽に買えます。


お店によっては、kg単位でしか買えないところがあるので、今回は最低でも100〜500gから購入できるところをセレクトしました。




なかなか近くに生豆が売っているお店というのはないものです。


僕が住んでいる青森市には知っている限り取り扱っているところはありません。


車で1時間半ほどのところに唯一1店だけありますけど、さすがに毎度行くのは大変です。


近くで売っているところを探して右往左往するよりは、ネットショップで気軽に買ってみたほうがいいですね。



紹介した焙煎機では、1回につき50〜100g程度、コーヒー生豆を焙煎できるので、少量買えるところからはじめてみるのがオススメです。


僕も新しい豆を試したい時は、数百グラムだけ購入したりしています。

つかっている焙煎機も最大500g程度の容量なので、ちょうどよかったり。



ネットショップを開設しよう

いまや誰でも簡単にネットショップを開設できるサービスがたくさん出ています。


自家焙煎珈琲豆の販売で利用している人もかなりいますね。


特に利用者が多いのが「BASE」 です。


実は僕も開業当初から使っています(笑)。今は自分のドメインを取ったサイトをメインに更新していますが、一応サイト自体は使えるように残してあります。

和田珈琲のBASEサイト


ここがなんでいいのかっていうと、「簡単」「無料」「シンプル」の3点につきます。


登録が簡単すぎて1分もかからない


実際にBASE の登録画面を見てみましょう。

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赤枠をクリック!そして


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3行書くだけで登録完了です。

ね?1分もかからないでしょ?


決済設定もかんたん

BASEのいいところは「かんたん決済」を導入しているところです。


「BASEかんたん決済」とはクレジットカード決済、コンビニ決済・Pay-easy、銀行振込、後払い決済の4つの決済方法に対応したエスクロー決済(※)の名称です。
 
※エスクロー決済とは取引の安全性を保証するための仲介サービスです。BASEをご利用していただいている皆様とそのショップで買い物をされる購入者とが安心してお取り引きできるよう、BASEが「かんたん決済」を通して仲介することを指します。

引用ーBASE 


これも3つの項目を埋めるだけで利用できちゃう恐ろしさ。

自分が用意しておけばいいのは、銀行口座1つだけ。
今あるやつでOKです。


お金の流れは、

「お客さんからの支払い → BASE口座へ → 出店者へ」


となります。面倒なところは全てBASEがやってくれるので、初心者にはうってつけのシステムなのです。


自分でクレジットカード決済申請したりとか、新しく通販ように銀行口座つくったりとか、本来なら必要なんですが、その辺のめんどくさいことを全部代行してくれてるんですよね〜。


ちなみに簡単決済の利用も無料です・・・。大盤振る舞いすぎる。


登録無料、年会費なし


売れるかどうかまだわからない初心者が通販サイトを立ち上げる上でネックなのは費用ですよね。


毎月いくらかかるとか、開設費用がいるとか。


でも、そんな心配は無用。一切かかりませんのでご安心を。


その代わり売上に対して手数料がかかります


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じゃあ一体どうやってBASE は成り立っているのか?というと、売上に対しての手数料です。

しかし、この手数料もかなり割安。


1,000円の売上に対して、76円引かれるわけですから、手元に残るのは924円。
かなり良心的な設定です。


振込手数料もちょっとだけかかります 

振込金額は、「振込申請額 - 事務手数料 - 振込手数料」です。

*事務手数料
振込金額に応じてかかる手数料です。
・2万円未満の場合、事務手数料は500円です。
・2万円以上の場合、事務手数料は0円です。

*振込手数料
一律250円かかります。

引用 - BASE

がんばって2万円以上の売上を出せば、振込手数料は250円ですみます。


特に期間はないので、1年かけようが2年かけようが2万円売り上げればOK。



操作、デザインともにシンプル


ネットがニガテな人でも使いやすいように、メール対応やデザイン作成などの手間も必要ありません。


注文が入れば、BASEから「注文きたから発送準備してね」っていうメールがくるだけ。


発送したら、配送業者さんと追跡番号を入力して終了。


注文者さんと注文〜発送の間で個別にやりとりしなければいけないことはほぼほぼないです。



唯一、僕がメール対応したのは「お問い合わせ」から商品に関する質問がきた時だけですね。
「ギフト用の梱包はできますか?」という質問だったので、対応させていただきました。



デザインテンプレートは11種類


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うちのサイトです。

このデザインは「ハンモック」というやつで、無料のテンプレート。

商品を登録すれば、自動でこんな風にレイアウトしてくれます。



こだわる方は、有料のデザインテンプレート(¥5,000〜¥8,000くらい)があるので、そちらを使ってみてもOK。
まずは無料のやつでいいと思いますけどね。



無料で使えるアプリが充実


ちょっとカスタマイズしたいな、とか、あれ作りたいなーっていう出店者の要望に応えるために、BASE では、拡張アプリが搭載されています。


「ショップロゴの作成」や「納品書ダウンロード」はもちろん、「ブログ機能」や「商品の写真撮影」まで無料でやっちゃうんです。


サービスがよすぎて、こっちが心配になるくらい(笑)。



パッケージを用意しよう

焙煎機材、材料、ネットショップができたら、実際に発送するときのことをシミュレーションしていきましょう。



まずは、コーヒー豆を包装する資材が必要です。


実は100円均一ショップでも、食品を入れることができる袋って売ってるんですよね〜

まずは近くの店舗に行って見てみましょう。

ダイソーなら下のリンクにかなりの種類が載ってます。

ラッピング袋|ダイソー


 

封を閉じるときに必要な熱シーラー


袋の種類にもよりますが、ビニール系の袋の場合、口をシールで止めるだけでは配送中にこぼれてしまいそうでちょっと怖いです。

というより密閉していないと、衛生的にマズイ・・・


なので平袋タイプのものを使用するときは、熱シールできるようにしておいた方が無難です。


熱シーラーは、100均にあるような薄手の素材であれば、こちらで十分。
¥3,000ほどで購入できます。



配送方法はレターパックライトがオススメ

コーヒー豆のパッケージができたら、あとは配送するだけです。


配送方法はそれこそいろんなやり方がありますが、レターパックライトが安全でオススメです。


レターパックライトは、封筒自体を¥360で購入することができます。

封筒に宛先宛名を書いて、ポストに投函するだけなので簡単。


定形外郵便やその他の配送業者をつかうという手もあるんですが、レターパックライトの優れているところは、近くの郵便局、コンビニやスーパーでも購入できるという点にあります。


追跡サービスつきで全国一律料金なので、北海道・沖縄など通常宅配便では価格が高騰する住所への発送にもいいんですよね。


また、近くに金券ショップがある方はちょっとだけ安く専用封筒を手に入れることも可能です。


通常¥360のところ、およそ¥320〜¥350くらいで販売しています。

送料をなるべく安くするというのも、通販利用においては重要ですからぜひ検討してみてください。


注意点としては「厚さ」の縛りですね。

レターパックライトでは厚さ3cmまでの対応となっているので、それに合わせたコーヒー袋の選択が必要になってきます。


1つランクが上のレターパックプラス(¥510)では、厚さ制限なしで利用することができるので、多めの注文が入ったらそちらを利用するのもいいでしょう。


コーヒー豆販売をしていることを宣言しよう

さて、いよいよコーヒー豆を販売する準備が整いました。


あとはお客さまから注文をいただくだけです!


でも、いきなり立ち上げたサイトを見に来る人は、はっきりいっていません。


他にもコーヒー通販サイトはたくさんありますし、楽天・Amazonなどの巨大ネットショッピングモールでもコーヒー豆は販売されています。


何千とあるショップの中から自分のサイトを見つけてもらって、しかもコーヒーを買ってもらう。
はっきり言って、かなり無謀です。



自分に置き換えてみて、どうでしょうか。
たまたま検索で出てきたコーヒー屋から豆を買ったことはありますか?


僕はないんです。
事前になにがしのレビューがあったり、知り合いがオススメしてくれたり、検索で1番上に出てきたりとか、予め店のことを知った上で購入することばかりです。



そうなんです。
顔も名前も知らない人から自分のとこのコーヒーを買ってもらうのはかなり大変なんです。


その上で、どうやって売上をたてていくのか。


家族・友人に利用していただく


やっぱり自分のことを知っている人に利用してもらわなければいけません。

ひっそりと顔見知りには知られずにやってけるほど、商売は甘くないんですよね。


友だちに買ってもらって、そこで自分の味が確かなことが伝われば、そのまた友人へと口コミが広まっていきます。


コーヒー豆を販売してお金を得たいと思ったら、まずは親しい人に協力してもらわなければ、どうにもこうにもいかないでしょう。


僕の場合は開業の際、フェイスブックでコーヒー売ります!と宣言しました。




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この投稿はたくさんのいいね!、シェア、コメントをいただきました。
その後、友人たちから注文をいただいて、何とかスタートを切ることができました。

今でも頭が上がりません。感謝です。


その前は数名の友人にだけLINEでコーヒーおすそ分けするよ〜というのをやってたんですが、大々的に宣言してからの、応援には雲泥の差がありました。


遠方の人はネット注文で、近くであれば、直接注文してもらったり。
形はいろいろですが、たくさんのお力添えをいただいて今に至ります。


コーヒーが好きで、たくさん焙煎がしたくて、コーヒー豆販売をしたいという人は、副業だろうが本業だろうが、その思いを家族・友人にぶつけてなんぼです。


本気の想いが伝われば、必ず支えてくれる人がいます。


逆にそうやって頑張っている友人がいるときは、可能な限り応援したりして。
もらった恩をどこかでお返ししたりしています。


SNSをフル活用


開業してみてわかりましたが、いろんな媒体で知っていただいたお客さんが当店を利用してくださいます。

Facebookにかぎらず、Twitter、Instagram、ブログ、アプリから知っていただいて購入していただいています。


時間の許す限り、SNSは使ったほうがいいです。


まとめ

ここまで読んで「うわぁ、キツイな」と思った方はやらないほうがいいです。


月に1万円稼ぐ方法はこの他にももっとあります。
週末にバイトすれば稼げますからね。


ただ、コーヒーに限らず、これから自分で商売をしてみたい人にとっては「BASE 」を利用して商売してみるのはオススメです。


モノを販売して、お客様の元に届いて、自分に利益を残す。


言われてみれば簡単なようにも思えますが、0から何かを立ち上げて販売するっていうのは、ほとんどの人が経験したことがありません。


会社員であれば、会社全体の仕事のうちの一部分しか担当しませんからね。
商いの上流から下流まで知るには、自分でやってみるのが一番。


その面倒な部分を今やネットサービスが代わりにやってくれるのですから、楽なものです。

そして、何かを始めるときに「遅すぎることはありません」が、「早いに越したこともない」のもまた事実。


BASE 」に登録するだけなら失うものは何もありません。

実際にどんなものか見てみるだけでもやってみる価値はありますよ。



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