こんにちは!ワダマコト(@wada_makoto_)です。
自家焙煎珈琲店「和田珈琲」@青森の代表をつとめております。
僕がコーヒー屋として独立したのは26才のときのことです。当時は周囲から「気でも狂ったのか?」とか「サラリーマンをやめて食っていけるのか? 」といったお言葉をたくさんいただきましたが、やりたいことをやる人生のほうが何倍も人生楽しいので、思い切って独立しました。
そのときは後先考えず半ば勢いで起業してみたわけですが、コーヒー焙煎歴は数年の僕がつくったコーヒー豆でも、飲んでいただいた方からは嬉しい評価をいただいていました。
僕は有名なコーヒーチェーンにつとめていたこともなければ、すでにある自家焙煎珈琲店に修行に入ったこともありません。すべて独学です。書籍やインターネットで目から血が出るほどコーヒーについて調べまくって、自分がおいしいと思うものをひたすらに追求していました。
なので、 これまでのコーヒー界では通説とされていた淹れ方であっても、美味しくなければ一切つかいません。常識にしばられず、自分の舌を頼ってコーヒーを評価してきたので、使用する道具を選ぶ際にも一切の妥協はないのです。
6年間趣味でコーヒーをやっていたからこそ、容赦のない判断をしてきました。
コーヒーに興味のある方は、ぜひ一度選び抜かれたコーヒー道具を購入してみて、実際に淹れたコーヒーがどれくらい美味しいのか確認してみてください。
自宅でコーヒーを淹れる意義
オススメドリップ道具5選を語る前に、そもそもなぜ自宅でコーヒーを淹れるのでしょうか?今や100円で十分に美味しいコンビニコーヒーを楽しむことができます。
簡単・便利・早いコーヒーがどこでも手軽に楽しめる時代です。
それでも僕はあえて自宅でコーヒーを淹れることを勧めます。
なぜなら、最高品質のコーヒーを自宅でさらに安く楽しめるからです。
自家焙煎珈琲店で販売されている豆は、1杯あたり70円程度で、しかも市販品よりもいいものばかり。
最近はこだわりのコーヒー店が増えてきたおかげもあって、どの町にも新進気鋭のロースターさんがいるのではないでしょうか。
本格的なコーヒー専門店で飲める1杯500円のコーヒーに使用しているものと同じコーヒー豆を85%オフで購入できる。
1日に3杯飲んでもたったの200円。
その辺の飲食店で飲むよりはるかに美味しいコーヒーを、最も安い値段で楽しむ。これこそが一番かしこいコーヒーの楽しみ方なのです。
オススメドリップ道具5選
それでは、これさえ買っておけば間違いない!という道具を紹介していきます。僕は以下のドリップ器具をすべて購入していますが、いずれも数年単位で使用しても壊れることがないものばかりです。1日に200gほどコーヒー豆を消費するので、どの道具も毎日3回以上必ず使用しますが、今のところ買い直したことは一度もありません。
これから自宅でコーヒーを淹れようと思っている方なら、必ず安物買いの銭失いにはならないことでしょう。
コーヒーを淹れる基本的な流れは、
1 コーヒー豆をミルで挽く
2 ドリッパーに粉をセットする
3 お湯をケトルで注ぐ
4 人数分の半分になったら注ぎを終了する
5 人数分までお湯でうすめて、よく混ぜる
おおよそ、コーヒーを淹れるまでの所要時間は10分です。お湯を沸かしながら準備すれば、もっと時間を短縮することができますよ。
No.1 カリタコーヒードリッパー
カリタは1958年創業の日本メーカーです。
この台形ドリッパーが国内で一番メジャーで、スーパーや100円ショップでもこの形のドリッパーが販売されています。数多く普及している商品なので、値段も最安。
最近はいろんな形のドリッパーが発売されていますが、僕は今もこれを一番につかっています。
毎日コーヒーを淹れるようになるとわかるんですが、フィルターがすぐに買えるっていうのが大事なんです。カリタに対応した台形フィルターは、先の通りその辺のお店で必ず売っているほど普及しています。
純正フィルターでなくても、台形のものであれば問題なく使えるので便利なんですよ。
しかも、100枚あたり140円で買えたりします。こちらもダントツで安いんです。
また、このドリッパーはプラスチック製なんですが、どれだけ落としても全く壊れません。
安くて頑丈、しかも軽い。さっと水洗いすればいいので管理もすごく楽なんです。
No.2 コーヒードリップポット
このケトルはとにかく安い。安いくせにドリップで気になるかゆいところに手が届くいい品物です。
後述の急須スキッターと組み合わせれば、プロ涙目のドリップをすぐに始めることができます。
コーヒーケトルを選ぶ際に大切なのは、注ぎ口の細さ、重さ、フタが固定されるかの3点です。
そのすべてを抑えているケトルはリーズナブルなものもけっこう出回っているんですよね。
ブランドにこだわらなければ、1000円代で同じクオリティのものが手に入るので、ケトルはこれで十分です。
No.3 急須スキッター
ハンドドリップってプロが淹れないと美味しくならないと思っている方、それ間違いです。
注ぐお湯の量をコントロールするには、どれだけ細い口のコーヒーケトルを使っていてもなかなかすぐにはできないので、その通説が広まったんでしょうけど、このツールで解決できます。
それがこの「急須スキッター」。
ケトルの先に取りつけるだけで、湯量が超簡単にコントロールできるようになります。
1つ300円払うだけで、その日からプロ並みの抽出が可能に。
プロ涙目の魔法のツールなのです、これ。
買わなきゃ損損。
ただし、細口のコーヒーケトルじゃないと使えないので要注意。
ペリカン口のケトルや、口が太いヤカンなんかには使用できません。
「急須スキッター」についてのより詳細なレビューはこちら。
リンク:急須スキッターをつかったらプロ並みのコーヒードリップ技術が手に入った
No.4 ポリカーボネート製計量カップ
コーヒーを抽出するときには、何杯分を取るのかひと目でわかったほうがいいですよね。
ガラス製のコーヒーサーバーを使用して淹れるのがメジャーなんですが、あれってけっこう簡単に割れちゃうんです。
1コ1000円くらいするので、その都度、買い直していたら痛い出費になります。
僕もこれまでに手がすべってキッチンの床に落としてオジャンにしたことが何回もあるんですが、
この計量カップに切り替えてからはそのアクシデントともおさらばしました。
耐久性に優れたポリカーボネート製で、しかも120℃までの耐熱。
軽いし、落としても割れない。
1度買ったら買い直す必要なしの優れもの。
No.5 みるっこ
コーヒーミルは本当にピンキリな代物です。家庭用だと1万円ほどで電動ミルが買えるんですが、中途半端なんですよね。耐久性がもろかったり、粉に挽くのがすごく遅かったり、モーター音がうるさいとか、粉の大きさがバラバラになっちゃうとか。1万円くらいのものだと一長一短なわけです。
この「みるっこ」は値段こそ3万円強しますが、実質的な価値はその他のミルの10倍はありますね。
業務用に使うようなモーターなど、ハイレベルな部品をつかいながら、家庭使用でも問題がないようにコンパクトな設計にされてます。しかも、とにかく頑丈。毎日200g挽いていても、何年も使用できます。
以前つかっていたDeLonghiのコーヒーグラインダーは1年とちょっとで壊れてしまいました。
短い期間で買い替えになるような安めのミルを買い続けるのか、
業務用でもつかえる高品質で丈夫なミルを手頃な値段で買って長く使い続けるのか、
あなたはどちらを選びますか?
僕は間違いなく後者を選びます。
みるっこはドリップにすごく向いている刃を採用しているので、これを使って挽いたコーヒーは他のそれとは一味も二味も違った味わいになります。
「みるっこ」についてのより詳細なレビューはこちら。
リンク:コーヒーミルを「フジローヤル みるっこ」に変えたらドリップの味が格段に良くなった
家飲みコーヒーのコスパは異常
そして家飲みコーヒーは、自家焙煎珈琲店がつかっているコーヒー豆を手頃な値段で使えるところがすごくいいんです。くり返しますが、コーヒー専門店で飲んだら1杯500円するような品質のコーヒー豆を85%オフの値段で手に入れられるんですよ。
自家焙煎珈琲店のコーヒー豆は100gあたりおよそ700円前後で販売しています。コーヒーは1杯あたり10gで淹れられますから、100gあれば10杯分に相当するのです。
このお得感はすさまじいものがあります。
スーパーなんかで売っているコーヒーや、缶コーヒー、チェーン店で売っているコーヒー豆を比べてもその品質は天と地ほども差があるので、味も質も最高級のものを最も安い値段で楽しめる。
それが家飲みコーヒーの大きな魅力でもあります。
コンビニコーヒーと比較してみると
僕はコーヒー屋になる前から変態的なコーヒー好きで、社会人のころは年間1000杯以上コンビニコーヒーを消費しました。1杯100円のコンビニコーヒーを1日3杯飲んだ計算で1年間にかかるコーヒー代を計算してみると、
300円×365日=109,500円
なんと約11万円もの出費です。アホみたいに高いです。
一方、家飲みコーヒーだと
210円×365日=76,650円
その差額、およそ3万3000円!
1年ちょっと経てば、今回オススメしたコーヒー道具5つ全てを買ったとしても元がとれるんですよ。
なんてもったいないことをしていたんだ僕は・・・。
まとめ
家飲みコーヒーというと、コストパフォーマンスの良さも素晴らしいのですが、何よりも、家族や友人とテーブルを囲んだときに会話がはずむのが一番のメリットだと思います。
僕の家だと「コーヒーうまっ!」「めっちゃいい香り〜」という言葉から会話が自然にスタートします。
美味しいコーヒーは家のなかを明るくするんですよ。
会話ベタでも、家で淹れたコーヒーがあれば間が持ちます(笑)。
すでにコーヒー淹れてる人も、これからデビューしようとしている人も、賢く買い物をして、最大限のメリットを享受しましょう。
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