こんばんは!

青森の宅配専門コーヒー豆屋
和田珈琲 代表 和田 誠 です。


本日は、当店のコーヒーに対するこだわりについて、7点に絞ってお話します。
かなりの長文となってしまいますが、お付き合いください。



目次
1. コーヒーの鮮度

2. コーヒー生豆の品質
3. 検品
4. ブレンド
5. 手焼きコーヒー
6. 深煎りの苦いコーヒー
7. 自宅で飲むコーヒーが一番美味しい



1. コーヒーの鮮度

コーヒー豆は、元々コーヒーノキという植物の種のことを指します。
緑色をしたコーヒー生豆(種)は、コーヒーチェリーとも呼ばれる果実のなかに閉じ込められています。
このチェリーから果肉などを剥がしたものが、コーヒー生豆なのです。



そう、つまりコーヒー豆は農産物。

食品は、時間が経過していくと風味が落ち、やがて腐ったりします。
口に入るものには、鮮度という考え方が重要ですよね。



賞味期限や消費期限は、食料品のパッケージに必ず記載されていますから、

当たり前のものとして皆さまに定着しています。



さて、コーヒーの鮮度という話に戻りますが、

コーヒー豆の鮮度は、「焙煎してからの日数」というのが大きなポイントです。



コーヒー豆の状態で保存するならば、
焙煎してから3日目くらいに味がピークを迎え、3週間を超えた頃から徐々に風味が落ち出します。
1ヶ月を越えるころには、焙煎したてに比べると明らかに香りが弱く、味もとがってエグみのあるものになってきます。

(コーヒーの粉の状態だと、もっと進行が速く、1週間程度でかなり香りが抜けてしまいます。)



ですので、みなさんが購入するコーヒー豆を美味しく飲んでいただくには、
焙煎してからあまり時間が経っていないものをお届けする必要があるんです。



しかし、スーパーや大手コーヒーショップなどで売られているものは、流通や運送の問題もあって、焙煎してからどうしても時間が経過してしまいます。


腐る・・・というところまではいかないにしても、
美味しく飲めるタイミングを明らかに逃してしまっているのです。



ですから、新鮮なコーヒーをお届けするために、
当店では ご注文をお受けしてから焙煎することにこだわっています。



焙煎してからの発送であれば、青森県から沖縄県に送ったとしてもおよそ3日間で商品は到着します。
美味しくコーヒーを飲めるベストなタイミングでのお届けができるのです。



2.コーヒー生豆の品質 


コーヒー豆は植物の種のことですから、その植物の品種や、気候風土などによっても、その味が大きく変化します。


コーヒーではモカ、コロンビア、ブラジルなどの名前 がよく知られていますが、
これは生産国を示しています。 
(モカはエチオピアやイエメン。)

これだけだと品種まではわかりません。


コーヒーの品種は、大きく分けて2種類あります。

アラビカ種

ロブスタ種

です。

ロブスタ種はインスタントコーヒーや、缶コーヒー、ペットボトルアイスコーヒーなどによく使われています。
安価で病害虫に強い一方で、クセのある土っぽいコーヒーです。

アラビカ種は病害に弱いですが、香りよく、自家焙煎コーヒー店などこだわりのお店で使用されています。
 

当店でもアラビカ種を使用し、香りのよいコーヒーの提供にこだわっています。 




3.検品


 コーヒー豆は一つとして同じものはありません。
見た目や形、色などどこかしら異なります。

なかには、「欠点豆」と呼ばれる悪い豆も含まれています。

・青カビが発生しているもの

・黒く変色しているもの

・割れているもの

・欠けているもの

・未成熟で小さいもの

・虫食いされているもの

などがあります。 




それらは、生産国で除去される場合もありますが、
機械による選別がなかなか難しいという現実もあり、
日本にも欠点豆が含まれた状態で輸入されます。


欠点豆が入っているとなにか悪いのかと言われると、
「香りが悪い」
「人によっては胸焼けや頭痛のもとになる」


などの影響があると私は思います。 


実際に、欠点豆のみを焙煎して、それを飲んでみたことがあるんですが、
とてもじゃありませんが、美味しいといえるものではなかったです。
ちなみに頭痛もしました・・・。



しかし、これらの欠点豆を除去するとなれば多大な労力がかかります。
人の手で行わないといけないものだからです。


大きな会社のように、大量生産する場合、正直そこまで手がまわらないのでほとんど行われていないというのが実状です。


残念なことに、この欠点豆は焙煎すると判別が難しくなります。
まして、粉にしてしまえば、判別するのはほぼ不可能といっていいでしょう。
知らず知らずのうちに口にしてしまっているのです。
 

しかし、それを口にするお客様にとっては欠点豆は「あっていいもの」ではありません。


カビが生えているものから抽出されたコーヒーが、身体にどんな影響をおよぼすのか、明確なことは言えませんが、
決して「いい」とは思いません。


ですので、当店は欠点豆を徹底的に除去することにこだわっています。 


それは 生豆の状態で行うだけではありません。


合計で3度行います。


1回目は、仕入れた生豆を検品します。

2回目は、注文をお受けした後、焙煎する分の豆を再検品します。 

3回目は、焙煎した後の茶色くなった豆を再検品します。



焙煎後の豆には、黒く焦げてしまったものや死豆と呼ばれる「色がつかない」豆も稀に混入していますので、それを除くために行います。


こうした何度もの検品を経て、お客様の元に届けられるのが当店のコーヒーなのです。



4.ブレンド 



近年は、スペシャルティコーヒーというコーヒーの品質にランク付けする動きが広まっています。


香味が優れるスペシャルティコーヒーは、その個性や特徴を楽しむために、その多くがストレートコーヒーとして提供されています。


 ですが、当店はそんな世の流れに逆らって、ブレンドコーヒーをメイン商品としています。


なぜそんなことをしているのでしょうか???


それは楽器に例えるとよくわかります。

バイオリンやチェロをはじめとする素晴らしい音色の楽器が世界中にたくさんありますが、
それらを集めてオーケストラになると、楽器一つでは感じられない感動をもたらしてくれます。



和田珈琲はそのオーケストラをコーヒーでやってみたかったのです。


コーヒーのオーケストラは、種類が異なる豆で構成されます。

「苦みが強いもの」
「酸味が強いもの」
「香りが強いもの」
「甘みを感じさせるもの」

世界中でつくられているコーヒーには、本当にたくさんの種類があります。

 
その中から、当店が目指すハーモニーを作り出すことは、
はっきりいって大変な冒険でした・・・。


しかし、完成したブレンドは、当店のこだわりがぎっしりと詰めこまれたものになりました。



 当店のブレンドはこちらから購入することができます。




5.手焼きコーヒー



コーヒーの美味しさを引き出すには、「焙煎」が非常に重要です。


香りよいコーヒーとなるか、スカスカのコーヒーとなるかは焙煎次第と言っても過言ではありません。 



当店は、業務用焙煎機と呼ばれる大型のものは使用せず、


容量500gの小さな釜で手回し焙煎しています。



釜をガスコンロの上に載せて、釜の中に入れたコーヒー豆を加熱するのです。



デジタル時代には不釣り合いの非常にアナログな焙煎機をあえて使用しています。 



焙煎室は、季節にもよりますが40℃近くになることもあります。

ガスは酸素も使用しますから、空気も悪いです。

また、コーヒーを加熱することによって生じる煙は、吸い込みすぎるとむせたりもします。




手間ひまばかりがかかって、割に合わないやり方だとよく言われます。




しかし、手回し焙煎だからこそわかることがたくさんあるんです。


・手に伝わる重さ
・匂い
・豆の音
・煙の量
 

これらは数値にすることができません。
感覚でしかわからないものです。


コーヒーの美味しさがベストになるポイントを探り当てるため、

同じものが一つとしてない農産物であるコーヒーを適切に焙煎するため、

当店はこれまでに培った経験と、五感を最大限につかって焙煎しています。



 数値に頼らず、感覚を研ぎ澄まして焙煎する。


それも当店のこだわりの一つです。



6.深煎りの苦いコーヒー


コーヒー業界では、浅煎りでフルーティな酸味を楽しむものが 流行しています。


これまでのコーヒーのイメージは
「苦い」
でしたが、それをくつがえす品質のものや焙煎のものが出てきました。


いろいろなコーヒーを楽しめるようになることは、素晴らしいことだと思います。


コーヒーは嗜好品ですので、浅煎りが好きという方もいらっしゃいます。


しかし、それが全てではないと思うのです。




「ドッシリと主張し続ける濃厚な苦み、ゴクッと飲んだ時に感じる深いコク・・・」



こういうコーヒーも「美味しいコーヒー」だと私は思います。 




苦いコーヒーは、深く深く煎ったものでなければその味を出すことはできません。



しかし、深煎りコーヒーを焙煎するには、焙煎する側からするとなかなかに手のかかることでもあります。



焙煎は深くなるほど、豆の重量がなくなっていきます。
水分が揮発したりするためです。


そのため、同じ100gでも深煎りのほうが多くの生豆を必要とします。



また、深煎りの焙煎は浅煎りに比べて長時間の加熱ですから、

発生する煙の量も段違いです。



煙には油分も含まれますから、汚れにともなう手入れなどの手間がなおさら必要です。 


コーヒー屋としては、あまりやりたくない・・・というのが正直なところです。



ですが、私はやっぱり苦いコーヒーが好きです。



そして、同じように思ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃるはずです。


ですので、和田珈琲では「深煎りのコーヒーを作ること」にこだわります。


苦いコーヒーがなくなってほしくはないのです。



当店の深煎りコーヒーはこちらから購入することができます。




7.自宅で飲むコーヒーが一番美味しい 



みなさんがコーヒーを飲む場所はどちらですか??


自宅、職場、喫茶店、カフェ、レストラン、車内、移動中・・・


たくさんの場面があると思います。 


どこで飲むコーヒーも、その液体が同じであれば、味は変わらないはずです。


ですが、飲食店などでは食事の味は4割が「雰囲気」に左右されるとも言われています。



コーヒーを飲むときのシチュエーションも、もしかしたらその味に影響を及ぼしているかもしれません。




今の世の中では、誰もが忙しく毎日を過ごしています。


残業の毎日、人間関係のストレス、満員電車・・・



本当にリラックスできる瞬間というのは、


自宅でまったり過ごす時間ではないでしょうか。



 そんな時間に飲むコーヒーは、どんなシチュエーションにも勝る美味しさを感じられると私は思っています。



ですから、当店はあえて通信販売でコーヒーを提供させていただいております。



自宅に届く、香りよいコーヒー豆を、もっとも美味しく感じられる場所で味わっていただきたい。



そんなこだわりから当店は出発しました。




以上、7点に絞って長々と書いてまいりました。


最後まで読んでいただきありがとうございます。



当店のコーヒーがみなさまのリラックスタイムのお手伝いとなれば幸いです。


以上、和田珈琲でした!



当店のこだわりが散りばめられたコーヒーは、こちらのウェブショップから購入することができます。

https://wadacoffee.thebase.in/   

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和田珈琲(年中無休)
ウェブショップ:https://wadacoffee.thebase.in/