自家焙煎なんていうと、珈琲に狂った人しかやらないものだと思ってませんか?

それ、完全に間違いです。


家での焙煎なんて、手網とガスコンロさえあれば誰でもできるんですよ。美味しい珈琲を作るための条件はたくさんあるけど、新鮮な豆をつかって、淹れる直前に挽けば基本的にレベルの高いものが出来上がります。





この「新鮮な」というのはけっこう厄介で、厳しいハードルを設けると焙煎から2週間くらいが目安です。でもこの期間内に手に入れることができる豆というのは、スーパーには置いていないし、コンビニにも置いていない。スタバの豆だって海外から送られてくるのだから、店頭に並ぶ頃にはそれくらいの期間を経ているでしょう。その他のコーヒーチェーンも大量焙煎してから各店へ発送するのだから、結果的にけっこうな日数を消費している。実質的に近場の自家焙煎店か焙煎してすぐの豆を送ってくれる通販を利用するしか手はなかったりします。 
だけど、自分の家で焙煎してしまえば、そんな問題はそもそも存在しなくなります。


 しかも、焙煎なんて言うほど難しいものじゃない。生豆を必要な分だけ網(フライパンでも可)に投入して、15分もシャカシャカ振っていればそれなりのものが出来上がります。ハンドピックだとか、ハゼだとかのちょっと専門的な話は完全無視。それくらいの気持ちでやるのなら、けっこう簡単にできる。しかも、生豆の値段っていうのは1kg1500円もあれば購入できる。コーヒー1杯あたり10gの使用だと、100杯分だから1杯あたり15円。どうでしょ、コンビニコーヒーの半値以下ですよ。初期投資も焙煎網を買えば2000円くらい。1日1杯でいいなら、1週間に1回15分の焙煎で十分。

コーヒーの世界は確かに奥深い。だからといって難しいばかりのものでもないのです。